ご 挨 拶
   
 

 晩年は伊豆に居を移し、悠々自適の生活を送ってまいりました父、阿部保夫は

1999年12月26日午後11時51分、心筋梗塞のため死去いたしました。

故人の意思により、親近の者だけで29日に通夜、30日に葬儀を行いました。


 24日にはクリスマスパーティーを地元の方々と楽しむ等いつもの暮の行事を過ごし、

26日の昼には自宅の松の枝払いをする等いつもと変わらぬ生活でした。

夜9時ごろからベッドに入りテレビを楽しんでおりました所、胸の苦しみを訴えたため、

薬を服用しましたが改善せず、救急車にて病院へ、

30分ほどの心臓マッサージを行いましたが回復することなく旅立つ事となりました。

30年来の糖尿病の遠因からか、ここ数年来時折胸の苦しさを訴えておりました。

ただ本人としましては長く病床に臥すことだけは避けたいと常々申しておりましたし、

十年程前には自ら納骨用の仏像を作り、また、親近の者には巳年から

年始の置物を贈ったりしておりましたが、本人曰く十二支を全て作るまでは

生きていたいと申しておりましたが、言葉通り辰年の置物を皆に送っての旅立ちでした。

 酒を愛し、家族や動物を愛し、また皆様にも愛された人でした。

ギター界においては何も思い残すこと無く大変幸せであったと思います。

これまでの皆様のご厚情に感謝したしますとともに、今後とも変わらぬご厚情を

賜りますようお願いいたします。

阿部保夫(享年74歳)  戒名 慈弦院寛樂保韻居士

 
阿部恭士
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